飲んで食べて
朝粥始めました その後3
ボージョレ・ヌーヴォー 2016
昨日、11/17はボージョレ・ヌーヴォー解禁日でした。
毎年、JALの生協から半ダース購入をしていましたが今年からやめました。
私たち夫婦はバブル期のNYで出会い、結婚したものですから
どうもその名残を引きずっている感がありまして、
いろいろ見直しをしましょう、ということになっています。
珠玉の1本を味わえれば良いのではないか、と。
近所のスーパーで予約販売をしていたので良さげなものを予約しました。
セリエ・デ・サン=テティエンヌ。
ボージョレ・ヌーヴォー発祥の地、”サン=テティエンヌ村”で
1957年(私の誕生年!)に設立された生産者組合。
2014年、2015年と連続最高金受賞の実力派ヌーヴォーです。
美味しい!
10月末に解禁になるイタリアワインのヌヴェッロもそうでしたが
最近のヌーヴォーにハズレなし。
温暖化で昼夜の寒暖の差が大きくなっているせい(おかげ?)でしょうか。
とにかく美味しい。
みずみずしいフルーティさの中に、しっかりとブドウの強さが出ています。
この時期、ワイン好きはウキウキし通しです。
Felice Beaujolais Nouveau !
関連過去記事
■ボジョレー・ヌーボーそしてよなよなの里に鮭のルイベ漬けパスタ - ひぐらしPCに向かいて
「ボジョレー・ヌーボー」「ボージョレ・ヌーヴォー」と表記が違っていてすみません。
日本国内で、カタカナ表記が統一されていない状態です。
「ボージョレ・ヌーヴォー」が一番近い表記かと思います。
そうだ京都へ、行ったのだった。京都2016 初めて物語
そうだ 京都へ、行ったのだった。京都2016 - ひぐらしPCに向かいて
体調絶不調ではありましたが久々の新幹線で気分アップの京都入り。
細見美術館から定宿「三井ガーデンホテル新町別邸」へ向かう道すがら、
市バスの路線を間違えて乗ってしまい、ホテルまでぽてぽてと歩いていると面白いモノ発見。
いきなり路面電車のようなものが展示されていました。
(ガラスへの写り込みが激しいです)
ビル建物との関係も不明ですが、説明板書によると
「日本初の電車 明治28年(1895年)2月1日、我国最初の電車による交通事業が
『京電』と称された京都電気鉄道によって当初京都駅のあった東洞院塩小路下がるから
伏見下油掛間で開業。大正7年(1918年)京都市は『京電』を買収し、昭和53年(1978年)の廃止まで83年間日夜市民の足として活躍した。」
と記されていて、板書の後半は薄れていて判読が不明。
その当時の電車のようです。ビル展示内には入ることができます。
当初は「停留所」の概念がなく任意の場所で乗降できたようです。
運転技術・設備も未熟だったため、正面衝突や電圧変動による正面衝突や爆走なども発生したようです。
現在の日本の交通機関からは想像もできないことですね。
暑さの中徒歩でトホホの状態でしたが思わぬところで面白い発見があり
お得な気分になりました。
翌日、鴨川沿いでも「初めて」を発見。
駅伝の始まりは、ここ三条大橋だった!
毎度この場所を通っていますが今回初めてこのような碑があることに気づきました。
「東海道駅伝徒歩競争」が大正6年(1917年)4月27日~29日の3日間行われ
上野の不忍池がゴールだそうです。
23区間508㎞を3日間昼夜問わず走ったそうです。
すごい距離ですね。箱根の「山の神」どころではないです。
そういえばこの先の四条大橋には歌舞伎の始まりと云われる
「出雲の阿国像」がありますね。
初めてづくしの京都。さすがやわ。
ハロウィンあれこれ ガラスの顛末
朝粥始めました その後2
眩 くらら 葛飾応為の生涯 そして国芳 江戸好きはとまらない
『眩 くらら』朝井まかて 新潮社
親父どの(北斎)との創作生活から自身の画を模索し
「江戸のレンブラント」と称される『吉原格子先之図』を描くまでの
葛飾応為の物語です。
もう3か月前に読了していたので
この記事を書くにあたって再度読み返しました。
やはり同じところで泣いてしまいました。
奇しくも読み返していた時に
「オランダの博物館所蔵の絵画が北斎が描いた可能性が高い」とニュースがありました。
本作の中にもシーボルトからの依頼で北斎は西画(西洋画)を描きあげています。
このリンク加減、フィクションの世界であっても骨組みは史実に基づいているところが
読者の気持ちをくすぐります。
お話の中で応為はその中の数枚を親父どのから託されます。
「何が違うかっていやあ、遠近と陰影だ。まあ、真の景に近い。
異人らにとっては、目の前の物を正しく書き写したものが絵だ」
という親父どのの言葉が伏線のごとく応為の心にのしかかります。
それは後々、応為の作品に影響していきます。
プロローグとエピローグに「親父どのの筆」を絡めるあたり、唸りものです。
骨に肉を付けるかのようにお話を構築していく作家の仕事ってすごいです。
実際の画の画像を見ると何だか空が広々とし過ぎて
西洋画であるようなそうでないような。
不思議な画です。
どのくらいの位置から描いているの?って感じです。
(まぁ、北斎はデフォルメに近い遠近感を持った人だし。)
来月には『すみだ北斎美術館』もオープン。
応為が親父どのと暮らした部屋が常設になるそうです。
ぜひとも行かねば。
そしてこちらは文庫本。
これも3か月前『眩』の読了後すぐに読んだもの。通勤時の友です。
猫大好き国芳が怪事件を紐解く。
こちらも文句なく面白い。
そして晩年の応為が登場したりと、もう江戸にワープしたい!
帯に「8匹の猫と7つの怪事件」とあるように
すべて猫がらみ。
猫好きとしてもたまらない。
さらに漫画3作。
出版を心待ちしておりました。
すっごくうれしい。
薬商「志摩屋」三代目若旦那福太郎。
愛すべき三代目です。粋に身上つぶす努めを怠りません。
日向子先生の描くお江戸は活き活きしています。
『江戸のたまもの』『自撰 人情幕ノ内』昌原光一 小学館
「晴れの日もありゃ 雨の日もある。困った時ぁ、誰かが傘を差してくれるもんさ。」
江戸の市井の人々が引き起こす悲喜こもごも。
人情味溢れる短編集。気持ちがほっこり。
お江戸ラヴ。
【関連過去記事】
■応為・ジョ二・ボブ・レンブラント 東京記④ - ひぐらしPCに向かいて
百日紅 Miss HOKUSAI - ひぐらしPCに向かいて