コーヒーの話をしよう
くみちょうさんとまめちゃんのこちらの記事でその時の様子を。(丸投げ。)
その際、まめちゃんからいただいた、かずら亭さんの(id:kazurateiutubo)コーヒーを
帰札後に早速いただきましたらとても美味しかったのでここに記したいと思った所存でございます。(前置き長っ)
この「インドネシア バリ島 シンザンを使った限定焙煎 お祝いブレンド」は
「85℃くらいのお湯でたてるとさらに、おいしいコーヒーになります」と記載があります。
調理用温度計で計って淹れてみました。
「旨い!」
美味しいんです。
やはりコーヒー豆を扱う人の言う通りにすれば美味しいんです。
コーヒーにそんなにこだわりの無い私ですが
少しの工夫でこんなに美味しくいただけるなんて。
くみちょうさんにいただいた重厚な中国菓子ともマッチング。
コーヒーってすごく画になるのです。
昔、ジム・ジャームッシュ監督の「コーヒー&シガレッツ」を観て
しばらくはコーヒーしか飲まなかったり、と影響されました。
紅茶も好きなのですが淹れ方のこだわりに関して
紅茶はいかに香り高く美味しく淹れるか、
コーヒーの場合は何か哲学的なものが入っているような感じがします。
大学時代に一人暮らしを始めた時には
サイフォンを購入してアルコールランプに火を灯しコーヒーを淹れていました。
今思えば、美味しさなど分かるはずもなく「コーヒーを淹れる行為」に
憧れた中二病的な行動ではありますが
コーヒーの奥深さは感覚的に受け止めていたのだと思います。
コーヒー、今さらはまりそうです。
Iggy Pop and Tom Waits (Coffee and cigarettes) - FULL version
我が家のお七さん
トリスペさんid:trick-specのお題に乗りまして。
札幌の紫陽花はまだまだ先ですが、
我が家のお七さん、可愛く咲きました。
この子は一昨年、盆栽教室で植込んだのですが、
まさかの先っちょの枝が折れてしまい、
折れた先をあわてて空いている鉢に挿したらしっかり根付いてくれた
生命力の強い子です。
昨年は葉だけが成長。今年やっと花(萼だね。)が咲きました。
〈お七さん観察日記〉
5/24 小さく咲いているのを発見!
冬の間は家の中に避難していました。
ズームアップ!ほんのり薄ピンクに。
か、かわいいです。///^^///
5/31 次々と開きました。
朝の陽ざしが気持良い。
そして、一枚目の写真が本日です。
本家の盆栽の枝の方は、大きい鉢に植え替えてすでに盆栽ではなくなっています。
変な剪定をしてしまったので今年は咲かないかも・・・とほほ。
盆栽の下草に植えたダイモンジソウも鉢に植え替えています。
元下草とは思えないほど大きく育っています。
私に盆栽は向かないようです。
まずは、お七さんの報告ができて嬉しいです。
【過去記事】
5月きもの会
そんなこんなで(どんな?)、時間がとっとと過ぎていきますが
きもの会は毎月きちんと行われています。
今月は5/24(火)、久々にオヨヨ通りのそのまた奥の「Φ(ファイ)」で開催。
イタリアワインバーです。
イタリアワインをガンガン飲む気満々なので、やはりこの帯にしました。
ブルーと黒のよろけ縞文の着物に半襟には薄手のデニム。
手作りの半襟ですが、これ、とっても気に入りました。遊べます。
帯締は何にでも合う黒シルバー、帯留もブルー。
アンテプリマのワイヤーバッグもブルーで。
やはりブルーを身に着けると落ち着くのであります。
せっかくオヨヨ通りまで来たので第2三谷ビルの「oteshio」へ寄りました。
ちょうど、「紅型と琉球絣展」開催中でした。
欲しい柄の帯がありましたが、グッと我慢。(昨年帯を作ったしね)
1年分の山椒の実
今回は50g×10パック。
大きい枝から外して茎を取ります。
手間はかかりますが茎を取った方が食感が良いので。
毎年手でチマチマ取って、指先がしばらく痛くなっていましたが
今回は毛抜きを使用。(使用前に煮沸しました。)
これ、いいわ~。なぜもっと早くに気づかなかった?
茎の根元(実ぎりぎりのところ)を毛抜きでしっかりキャッチして
反対の手の指で優しく実をねじるときれいに取れます。
家中に山椒のさわやかな香りが!
ざっと洗って、
塩を入れて沸騰した湯に投入。7分ほど煮ます。
私はピリピリ感が強い方が好きなので5分ほどで。
ざるに取って、30分~1時間水にさらしてアクを取ります。
よく水気をきって保存袋に入れて冷凍。
これで1年はもちます。(友人に差し上げる分も含む)
煮物、焼き物、何にでも使えます。便利です。
肉じゃがや炒飯、野菜炒め、何にでも合います。
「ちりめん山椒」の類は京都のお店のものが美味しいので自分では作りません。
今回は山椒醤油も作りました。(使用する瓶は煮沸消毒)
下ゆでした実山椒に醤油を入れて冷蔵庫で1週間ほど放置するだけ。
醤油には山椒の香りが、実山椒には醤油がしみ込んでいい感じに。
これで冷ややっこなんて最高!
茎を取る作業が大変ですが
これから1年間美味しいものが食べられると思えば、なんのその。
最近のご近所
静内二十間道路桜並木
本州はすでに葉桜ですが北海道はGW中に咲き始めます。
札幌に移り住んで20年。
新ひだか町静内(しずない)へ桜の咲いている時期に初めて訪れました。
二十間(にじゅっけん)道路は明治36年(1903年)、
皇族方の行啓道路として造られました。
幅二十間(36m)延長約8㎞、直線約7㎞の雄大なこの道に
桜が植栽されたのは大正5年(1916年)から。
近隣の山々からエゾヤマザクラなど移植するのに要した歳月は3年にも及んだそうです。
訪れた5/4はあいにくの雨模様でしたが、
夕方到着した頃には何とか雨も止み、この日は満開宣言が出されていました。
エゾヤマザクラは色が濃いので見応えがあります。
延々と続く桜並木が圧巻です。
想像以上の素晴らしい桜並木に感動。これは来年もぜひ訪れてみたい。
明治期の御料牧場時代には、宮中御料馬、軍馬を拠出していたことから
皇族や高位高官が来場された際の宿泊所として
明治42年に「龍雲閣」が建てられました。
現在、「桜まつり」のこの期間中のみ一般公開されています。
木造一部二階建て、二層の御殿造りで建築に要した費用は4939円17銭。
当時の静内村の年間予算に匹敵するそうです。
質素なたたずまいですが格調高さを感じます。
中は懐かしい感じの設えです。
全体的に天井が高くゆとりが感じられます。
まさかの狩野探幽の屏風があったり、谷文晁の掛軸がかかっていたり、
伊藤博文の揮毫軸があったりと、意外な品々が展示されています。
グラス、食器、カトラリーは当時皇室で使われていたものと同じ物だそう。
お皿の中央にあるいかりのマークが気になって
近くにいたボランティアの方に伺ったら、TOTOの前身、日本陶器の物だそうです。
アメリカのファイヤーキングでいかりマークが使われはじめたのは1960年代なので
それよりも早くデザインで使っていたなんて、さすが。
明治の頃から続く「桜並木」と「龍雲閣」。
当時の人たちの北の地での頑張りを垣間見ることができました。
若冲展 東京行その2 私の若冲 【追記あり(5/15)】
今回の東京行、時系列で記事をエントリーしようと思いましたが
やはり、観た興奮を早めに記したいので「若冲展」をば。
私が「伊藤若冲」を知ったのは30数年前のNY。
美術、絵画に精通していた人で「Japanese genius artist Jakucyu.」と教えてくれました。
「日本人なのに若冲を知らないのかい?」と言われ
「北斎や国芳は知っているよ。」と言い訳をしました。(言い訳になってない。)
「Jakucyu」・・・知らなかった。
彼が発音すると「jack choooo」って感じで「若冲」と結びつかなかった。
それから数年経ち、東京の本屋で「奇想の系譜」(辻惟雄著)を立ち読みしていたら
「伊藤若冲」が出てきました。
「これか!」とパチリとジグソーパズルのパーツがはまった様につながりました。
ミレニアム・バグで大騒ぎした2000年、10月に「没後200年若冲展」を京都国立博物館へ観に行きました。
現在ほど大騒ぎはされていなかったように思います。そんなに混んでいなかったし。
その後、京都へ行く度に細見美術館や相国寺承天閣美術館等で若冲の画を観てきました。
ラウルに教えてもらわなかったら出会うことのなかった若冲。
日本人の私が知らなくて悔しかったけれど知り得て良かった。
それにしてもラウルはどのようにして若冲を知ったのか、聞いておけばよかった。
そして今回は「生誕300年記念 若冲展」です。
若冲が相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が東京都美術館に勢ぞろいです。
こみち (id:kazenokomichi)さんと平日の朝早く、上野の森へと向かいました。
西郷どんは昔のまんま。(まわりの囲いは無かったな。)
すでに長蛇の列でしたが、止まることはなくそのまま大蛇が建物に飲み込まれるように進みました。
場内は案の定すごい混雑。
目当ての「動植綵絵」の展示は2階なので、先にそちらへ。
圧巻。
その一言に尽きます。
「動植綵絵」の中で一番好きな画はこちら。
「紫陽花双鶏図」(図録より)
鶏の描写はこの画が一番丁寧に描かれているように思えます。
アクロバティックな格好で恥じらうような雌鶏、二羽を祝福するように
咲き誇る紫陽花、薔薇、つつじ。紫陽花の青が美しい。
静と動の対比でありながら二羽の動きにつられて
今にも動き出しそうにも見える花々。
ずっと観ていたい。
小説「若冲」(澤田瞳子/文藝春秋)の表紙に使われている「紫陽花双鶏図」は
雌鶏が後ろ向きで振り向いていて、花も紫陽花と薔薇でつつじが無い。
そして「動植綵絵」以外の作品の中で楽しみにしていたのがこちらの「鷲図」。
若冲最後の作品とみられています。
今まさに飛び立とうとしているのか、睥睨する様子の中に寂しさも見てとれる。
アンバランスな構図が心をざわつかせます。
どの作品も見飽きることがありません。
時間が許せば1日中会場にいたかった。
次はいつ会える?
背後、横から常に押されていたので踏ん張っていて、筋肉痛です。
余計なお世話の変な解説と、感想を聞いてくれた
こみっちゃんに感謝。
この後、京都のお寺さんや美術館で所蔵している若冲ものもいろいろ見られるようです。
収蔵作品「糸瓜群虫図」など20数点展示予定。
【京都市美術館】2016/10/4~12/4「伊藤若冲生誕300年記念 若冲の真実展」
【建仁寺塔頭両足院】2016/12/9~2017/1/29「雪梅雄鶏図」特別拝観
【京都国立博物館】2016/12/13~2017/1/15「特集陳列 生誕300年伊藤若冲」
収蔵作品「果蔬涅槃図」など。
【相国寺承天閣美術館】2016/7/10~12/4若冲展開催予定。
収蔵作品50点すべて観覧可能。そのほか若冲ゆかりの作品。
【石峰寺】~2016/5/5「生誕三百年石峰寺伊藤若冲顕彰会 特別展示会」
「虎図」など10点展示。9/1~9/10にも展示予定。命日9/10には法要が。
【5/15追記】
こみち (id:kazenokomichi)さんの「若冲展」記事です。