2015京都5 若冲参り
7月の京都でございます。
今回の上洛、ガクアジサイ友の会オフ会と祇園祭り宵山、「若冲」をテーマにしておりました。
大好きな伊藤若冲でございます。うほほ~い!
陽の高い時分に同志社大学界隈は、つらい。
昨年9月にも体験しておりましたが、この時間の烏丸通りのこの辺り、日陰がほとんどありませぬ。
這う這うの体で承天閣美術館へ。
展示場へ進む途中、コンクリ製の枯山水が見られます。
面白いね。
重文指定の若冲の襖絵、俵屋宗達の屏風図、抱一の作品をじっくり時間をかけて鑑賞。
美術館、外には「芭蕉叭々鳥図襖絵」に描かれているような芭蕉が。
鉢の蓮はまだつぼみでした。
相国寺法堂「無畏堂」。日本最古の法堂です。
相国寺宗務庁でいただいた御朱印。「無畏堂」。
黒々と、とても躍動感のある墨書です。(乾くまでしばらくかかった。)
奥から出てこられたかくしゃくとしたご老人が書いてくださいました。
翌7/15は今回若冲のメインイベント。
若冲が晩年、門前に身を置いた石峰寺へ。
昨年、若冲が下絵を描いた五百羅漢の一部を移設した物を椿山荘で見て以来
ぜひとも石峰寺を訪れたっかたのです。、
東京・美術展めぐり5講談社野間記念館「四季礼賛 秋の彩り、冬の装い展」そして椿山荘 - ひぐらしPCに向かいて
百丈山石峰寺。
左側に民家が並ぶ石段の上には赤い唐門が。
竜宮門とも言われます。
隠元禅師が伝えた黄檗宗の一派で一番最後に中国から伝わりました。
(隠元禅師はいんげん豆を中国から持ち込んだ人です。)
白蝶草の花が咲き乱れます。
時折吹く風で揺れて、名の通りに蝶がひらひら飛んでいるかのようです。
まずは念願の若冲のお墓参り。
向かって右側のミサイルは、幕末の書家貫名海屋(ぬきなかいおく)の撰文の筆塚です。
85歳の長寿を全うした若冲。やはり実家の墓には入らなかった。
9月10日(我が息子の誕生日!)の命日には毎年「若冲忌」が執り行われます。
いつか参加したい。
お墓の近くに南天。まだ青々とした実。
石峰寺の入口石段にも南天がたくさんありました。
雪が降れば赤い実にこんもりと積もり、唐門をひき立てるような趣のある風景が想像できます。
良いなぁ。
二つ目の唐門の先、竹林の中に五百羅漢石像ワールドが広がっています。
石像は撮影禁止になっているので、残念ながら写真なし。
昨年11月に椿山荘のお庭で発見した五百羅漢の石像たちです。
このような感じでみっしりとそこらじゅうに。
旅行前に水野克比古さんの写真集(芸艸堂)でもしっかりと予習をしてきました。
うっそうとした竹林の中に御釈迦様の誕生から涅槃に至るまでを表現していて
当初は菩薩や羅漢を1000体以上の石像が配されていたそうです。
椿山荘で見た石像同様、風雨で丸みを得て、苔生し、
竹林の中は音も遠のき不思議な空間となっていました。
(そして足首にたくさんの虫刺され。←社務所で虫除けの団扇を渡されますが効果なし。)
植物も多彩。
木陰でも暑かったこの日。ガクアジサイもうなだれています。
もう、ミズヒキが咲いていました。
夫もアジサイに詳しくなりました。
「あれもアジサイの種類でしょ?」と私よりも早く発見。
そうですよ。カシワバアジサイですよ。ムキー。(負けず嫌い)
てまり咲き。かんかん日向で暑い、暑い。
オニユリや桔梗も咲いていました。
本堂の入口に掲げられている「高着眼」。
最初の唐門にもありました。
御朱印はその「高着眼」。
高い所から見よ。大局的に見よってことですかね?
唐門が描かれた半紙が挟んでありました。
え、何?これ嬉しい。
石峰寺、ぜひまた訪れたい。
若冲はん、おーきに。
きょうのええもん。
こみち (id:kazenokomichi)さんにお土産でいただいた
鶴屋吉信の「御所 氷室」。
札幌に帰ってきてすぐにいただきました。見た目も涼しげ。