おもに文庫本
2月になりました。
最近読んだ本。
通勤時、地下鉄に乗っている間(片道約10分)に手軽に読めるので
気がついたら文庫本ばかりです。
「鴨川食堂」「鴨川食堂おかわり」「鴨川食堂いつもの」(小学館文庫)柏井壽
作者の柏井さんは京都出身で、京都紹介番組で美味しいものを召上っている姿を
よくお見かけします。
私がずいぶん前に購入した初めての京都本「極みの京都」(光文社新書)の作者でもあり、
京都の勉強(?)をさせていただきました。
その頃は「柏木圭一郎」のペンネームでミステリー小説を書いていることは知りませんでした。
「鴨川食堂」シリーズは東本願寺の近く、父娘で切り盛りする食堂に訪れる
「思い出の食を探してほしい」人とでくりひろげられるお話です。
店主の鴨川流(かもがわながれ)が作るおまかせ料理の説明が生唾もので
地下鉄電車の中で読んでいると
自然に頬が緩みヨダレだりだり。
文章に「脇の甘さ」を感じないではないのですが(どこから目線?)
おまかせ料理の内容を知るだけでも読む価値ありです。(そこ?)
オムニバスなので(これはドラマになるんとちゃう?)と思っていたら、
なりました。
流役はショーケン(萩原健一)、鴨川こいし、娘役は忽那汐里(クツナシオリ)。
(「忽那」ってずっと「コツナ」だと思ってた。)
原作よりも膨らましていますが料理は同様です。
クツナさんは置いといて(あまり好みではないの)、ショーケンが良い味を出しています。
日向子先生の文庫はマンガ・小説・エッセイを含め、すべて集めているので
この2冊を本屋でみつけた時は嬉しかった。
「百物語」は怪談ではありますが、日向子先生独特の穏やかでひょうひょうとした
空気が流れています。
百話目を語ったら最後、化け物が現れてたいへん。
九十九話で終了しています。安心。
「食・道・楽」は、粋です。江戸を愛した日向子先生の心意気がそこかしこに。
「もの食う本」本村衣有子(ちくま文庫)
食に関する本や小説に登場する食の描写についてのエッセイ。
この人の本って読むと何となく「ふーん」と反感に近い感情が芽生えますが
つい、いつも読んでしまうのは、切り口がおもしろいからなんだろうなぁ。
「おいしい日常」「おもたせ暦」(新潮文庫)、「買えない味」(ちくま文庫)平松洋子
実用的で、読むと(ご飯しっかり作ろう!)と思わせてくれる。
(いや、その逆で読んだだけで作った気になっているかも。)
「ノラや」(中公文庫)内田百閒、「ふる」(河出文庫)西加奈子。
「ノラや」は猫好き必読の小説。
姿を消したノラにゃんこへの想いが痛いほど伝わってきます。
持っている文庫本はボロボロなので、ちょうど良いタイミングで発見。
今、一番気になっているマンガ。
(え?時代設定は?なに?)と不安な思いを掻き立てる。
面白いよーーー。
と、ここで今回の文庫本達は甚だしく偏ってます。
圧倒的に「食」に関するものばかり。
ま、いいね。
きょうのええもん。
ハーゲンダッツ「キャラメルトリュフ」。
ハゲダツなのでもちろん美味しいけれど、物足りなさも。
キャラメル層がもう少し多くても。