雪の形を見てみたい 六花落々
大寒に入ったと思ったら
案の定、寒波が押し寄せ
関東圏は大雪で大変でしたね。
今季、札幌はここまで雪は少な目ですが、
最高気温マイナス5C°はさすがに寒いです。
そして、寒さを耐えるご褒美か
気温が低いと、それはそれは美しい、
雪の結晶を視ることができます。
雪の結晶は六角形を成していて
ふたつと同じ形はありません。
六角形の華、六花(りっか)です。
札幌に移った20数年前の冬。
記録的な大雪で、気温もかなり低かった年でした。
ふわりと舞い降りた雪。
黒いカシミアのコートに雪の結晶がくっきりと。
生まれて初めて、肉眼で視た六花でした。
それ以降、
あれほどの六花にはお目にかかれません。
「六花落々(りっかふるふる)」
タイトル、良いです。
年末の忙しい時期に、現実逃避で一気読みした一冊。
20年にも渡る観察で雪の結晶をまとめた「雪華図説」「続雪華図説」は、
雪の殿様と呼ばれた古河藩主土井利位によって出版されました。
その利位が若君の頃に御学問相手に抜擢された小松尚七の目を通して
幕末の動乱が描かれていきます。
時代小説を読む上で
「凛とした侍・江戸・幕末」が私が好きなキーワードですが、
ここに「ゆずれない何か」が入れば最強です。
雪は人の生活に色々な影響を与えます。
それは恐ろしくもあり美しくもあって、抗う事などとうていできません。
せめて、身の安全を工夫するのみ。
だから、普通タイヤで車を走らせるなんて
あり得ないからっ!
(本日、一番言いたかったこと)
話がそれました。
No book No life.