蔵元ツアー
小寒から数えて九日目は寒九(かんく)。
この時期のお水は、寒九の水と言って、
一年で一番清いそうです。
お酒の仕込みもこの日に行う蔵元が多いそうです。
そんな寒九の日の1/14に
朝早くからバスで蔵元ツアーに行ってまいりました。
先月、きもの会で訪れた
「おばんざいと和食 風香」で
毎年行われている30人限定ツアーで、今回初参加です。
納豆菌は酒の酵母菌をダメにしてしまうそうで、
一週間前から納豆を断ち、スーパーでも納豆売り場には近寄らず
と、緊張しました。
栗山町の小林酒造へ。
札幌から貸切バスで1時間ほど。
お天気が良く、気温も低かったので
ダイアモンドダストも見られ、
テンションアップ!
杉玉。または酒林。
創業140年。
北海道では老舗です。
酒米の蒸し上がりを見学。
蒸し上がりました。
小林酒造は地元栗山町の
若者を多く起用されています。
ワインのテロワール同様、
その土地の気候、その土地で収穫されたお米、
そして若者達の日本酒造りへの情熱と誇りが化学反応する、
と担当してくださった小林専務が
熱く語っていらっしゃいました。
蒸し上がったばかりの酒米をいただきました。
通常の白飯よりも硬め。
パラパラ。
歯応えがあります。
麹室。
こうじむろ。
「こうじしつ」と声に出さず、良かった。
余談ですが、
かなり昔、東大寺を訪れた時に
食堂(じきどう)を「しょくどう」と読んでしまい、
後で赤面したことがあります。
ですので、
日本古来関係の場合は
ストレートな読み方をしないように
心がけています。
室は能代杉でできています。
柔らかい杉の木材が
麹を育てるのに適しているそうです。
小林酒造は秋田から北海道へ入植。
蔵元は煉瓦も造っていて、
煉瓦職人も一緒に連れて来たそうです。
イギリス積みですね。
煉瓦好きには見逃せません。
できたての麹。
美しいです。
仕込んで2週間ほどの大吟醸。
写っているのは小林専務です。
お若いです。
大吟醸は梨のような香り、
吟醸は桜のような香りがするそうです。
(確認できず。)
ああ!この仕込樽の中に浸かりたい!
ランチは風香特製お弁当。
美味しい。
日本酒によく合います。
帰りのバスに乗り込む前はお買物。
やはり、蔵元限定、ですよね。
利き酒のごとく、
いろいろ試飲させていただいたので、
良い加減にほろ酔い。
これから日本酒をいただく時には
そのお酒のバックグラウンドや、
造り手の想いを
思いめぐらせることでしょう。
楽しいツアーでした。
きょうのええもん。
秀逸なデザイン。