■琉球絣と紅型展
oteshioで昨日から始まった「琉球絣と紅型展」へ行ってきました。
oteshioを知ったのは3月末、
「日本のおしゃれ[七十二候]季節とつながる着物えらび、小物合わせ」wave出版
この本を立ち読み(いや、吟味)していて
このページで目が釘づけになりました。
芒種、梅雨時の帯。
蛇の目傘に燕に雨。ズッキューーーン♡です。
これ、古い藍染の木綿風呂敷をリメイクしたものだそうです。
銀座結びのたゆとう感も帯にぴったり。素敵過ぎます。
著者、上野敦美さんが札幌でギャラリーを主宰されていると知り今回初めて訪れました。
(ほんとは2度目。一度伺ったら店内模様替えでお休みでした)
沖縄から丸正織物工房の大城幸司さん、紅型の冝保聡さんもいらっしゃっていて
お話をいろいろ伺えました。
お二人とも着物で素敵。(男性の着物姿って良いです。)
日本各地で織られている紬。
北国では優しいぬくもり、南の島では軽い涼しげな風合い。
四季を楽しむ日本人にこれほど合った布はないでしょう。
絣はその織物の技法のひとつです。琉球絣は日本の紬のルーツでもあります。
そして紅型。
冝保さんのプロフィールメッセージに書かれている文を紹介させていただきます。
『紅型とは琉球の時代からの歴史ある染めものです。紅型の「紅」は赤色でけではなく色全体をさし、「型」は模様を表します。沖縄の明るい太陽に負けない鮮やかな色が特徴です。そして、沖縄の人の持つおおらかさ、優しさ、悲しみ、すべてがこめられた愛すべき染めです。』
歴史に翻弄されながら、などとひとことでは言えませんが
沖縄の人たちのたくましさも感じます。
冝保さん作の紅型帯反物をご紹介。
これは度肝を抜かれました。若冲ですよ。
格子織りのような地模様が「樹花鳥獣図屏風」の升目書き技法をなぞらえています。
すごいインパクト。
http://okko326.hatenablog.com/entry/2014/02/24/210609
バリの布のような模様。
阿吽のシーサー、バナナの樹、デイゴの花など探し出すのも楽しい。
古典柄、流水に扇と菊模様。地のクリーム色が爽やか。
流水に花。リズミカルで締めていて楽しくなりそう。
琉球藍、モノトーン調に紅やうこん色がポイント。
斜めのバラ線のようなものは、
縛りあげた糸を取るとこのように白く残ったままになります。
バティック模様のように。
米軍基地建設で沖縄の生物たちが危機に。
その想いを図柄にしたと冝保さんは言います。
アールヌーボー柄。私好みの色合い。
下がり花。これも古典柄
よく見ると葉にホタルがとまっています。
工房近くの海岸で散歩をする時の景色。
右側の波模様が素敵です。
月桃の葉と花。月にかけてうさぎさんも登場。
月桃はショウガ科で葉や茎をお茶で飲めます。
見た目は木くずのようでお味もたとえようのない感じですが、
飲みあとがさっぱりしていてクセになります。
旧いものを大切にし新しいことにチャレンジ。
素敵ですね。
沖縄に行って工房を訪れてみたいです。
今回の様にアンテナにかかった事柄から
世界が広がっていくことが楽しくてたまりません。
半幅帯を購入。紗の着物に合わせましょう。
一緒に行ったMちゃんが購入した半幅帯もなかなか。
二人で紅型普及運動。
帰り道、ご近所の今にもほころびそうなライラック。
これを紅型に表現していただきたいなぁ。
*oteshio
http://blog.goo.ne.jp/oteshio/e/f2f0769f87e300aa7b8b201b02ce59a1