たゆたえども沈まず
最近は
葉室麟の小説63作品を読破すべく
ひたすら彼の文庫を読み耽っておりました。
やっと40作品まで到達しました。
よっぽどの事がない限り単行本には
手を出さず
もっぱら文庫本になってから購入する、
作家にとっては嫌な読者です。
『たゆたえども沈まず』幻冬舎文庫
4月に原田マハ著のこの文庫を本屋で見つけた時は嬉しくて小躍りしそうに。
「こんな物語を描いてみたい」
「書く」ではなく「描く」
そんな想いを抱かせる作品です。
巻末の解説でゴッホ研究の第一人者
圀府寺司氏も「いいなあ!…話が作れて…」と
言っていました。
そうなんです。
才能の有無にかかわらず
物語を作りたい、創りたい、
書きたい、描きたいと羨望させる作品なのです。
「楽園のカンヴァス」以来
またしても原田マハにやられた。
No Book No Life
2012-08-26
■楽園のカンヴァス