■小説holic
「ふくわらい」西加奈子/朝日新聞出版
読了。
著者の作品は
「しずく」/光文社
「さくら」/小学館
「きりこについて」/角川書店
と読みましたが、
本作品が
一番私の琴線に触れました。
泣いた、泣いた。
装丁の画も著者によるものですが
「なんだこの画は?」と思いつつ
ワクワク、ページをめくると
「ああ、それだったんだ。」と。
お話は
『夜空ノムコウ』の歌詞のように
「ぼくの心のやわらかい場所を今でもまだしめつける」
みたいな感じです。
主人公は
編集者なのですが
その環境もまた
常識から離れた主人公を
受け入れてくれる
特殊な場所なのかと考えましたが
「変人」と区分けられても
本人が一生懸命生きている事で
鳴門海峡の渦の様に周りを巻き込んでいけるのだと
思い至りました。
おなかのあたりが
暖かく感じ
元気に
毎日を過ごそう!
という気持ちになりました。
たくさんの人に読んでいただきたい作品です。