愛しの国芳 再び
5/30から「歌川国芳展 後期」が始まりました。
さっそく行ってまいりました。
まずは、前回ヤドリギ観測をした芸森駐車場から。
何とか見えます。(真ん中のかたまり)
こちらも何とか。
土曜日で混雑を予測して開館前に到着。
足を踏み入れたとたん、「え?蝉?」と思いましたが
カエルの大合唱のようです。ここでは初めてこんな音を聴きました。
(どんだけのカエルがいるのだろう?想像したらコワイ…)
1か月前より緑が濃くなっています。
カモさんも木陰でお休み中。
ヤドリギの枝を拾った所。
葉が茂っても意外と確認できますね。
目を凝らしてヤドリギを探すのも楽しい。
訪れる度に見届けているハクレンボク。
これからお星さまのような白い花が咲きます。
葉の重なり具合や陽射しが初夏っぽい。うきうき。
開館までまだ時間があります。
すでに10名ほど並んでいますが、余裕をかましてあえて並ばずに付近をうろちょろします。
ウツギでしょうか?斜めに伸びていて、
すごい養生です。
今まで何回も訪れていたのに気がつきませんでした。
土台はコンクリで作ったのかしら?
とにかくすごい養生です。
ツツジのワカサギです。 淡い色合いが上品で素敵です。
みんなこちらを向いて笑っているような。
入口の所で糸トンボ発見。やはり今年はすべてが早い。
前期は「 花の大江戸、洒落と粋」で、生物擬人化などもあり、
かなり緩やかな楽しい作品が多かった。
後期は「男、国芳、誠の心」です。
今回は男気溢れるお話挿絵類が多いです。
国芳の出世作「水滸伝」や武者絵、妖怪画、天保改革当時の諷刺画、などを数多く展示。
今回一のお気に入りは、やはり「宮本武蔵と巨鯨」。
(図録に光が入り込んで見づらくてすみません。)
巨鯨の背に跨り、今まさに一太刀をという臨場感あふれる絵です。
画面いっぱいに鯨を描き、その大きさを表現するために武蔵を小さく描いています。
色数は多くはないけれど、鯨のからだが墨色のグラデーションになっていたり
白い斑点、口元の紅、そして鯨のからだや目、口元の曲線や波の幾重ものうねりが
まるですぐそばで波の間に間に、木の葉のように漂う船から見ている様な気になります。
それにしても相変わらず、描かれる着物柄の緻密で素敵なことよ。
国芳のお父っつぁんは藍絞りの職人だったそうで、なるほど!とうなづけます。
絵の中に顔を見せずに自身をよく描いていた国芳。(右の背を向けているのが国芳自身。)
コンプレックスがあったとかシャイだったとか諸説あるようですが
ただ単に江戸っ子の粋だと思うのですよ。
「てめえの顏なんざ出さねえっつのが粋ってもんでぇ」と言っている様な気がします。
左は国芳の死の直後出回った「死絵」(追善絵)。高弟の芳幾が描いています。
顏がのっぺりしていたそうで、生前は「ひらひら」とあだ名されたそうですが
なかなかさっぱりしたイイ男です。
ああ、これで国芳展を観終わってしまいました。
今回のような美術展が北海道にくることは稀です。
そのあたりだけが、札幌に住んでいるフラストレーションです。
9月の永菁文庫「春画展」には絶対行きたい。
おら東京さ行ぐだ。
前回は定休日だった正直庵。
看板も新しくなり、今回も「鴨せいろ」いただきました。
「さくら庵」の次に好きな蕎麦屋です。
ベランダの小手毬が咲きました。
きょうのええもん。
くみちょう (id:Strawberry-parfait)さん、期間限定、がんばろうね!
そして、じゃがビーはやっぱりうましっ!
もひとつ、ええもん。
やっと出ました。柿の種スパイシーカレー!
「夏季限定」だったんだ!どうりで無かったわけだ。