東京・美術展めぐり1三井記念美術館「東山御物の美~足利将軍家の至宝」
今回もジェットスターだったので成田着です。
京成のアクセス特急が地下鉄都営浅草線に乗入れているので
成田→日本橋、直通で約1時間。
少々時間はかかりますが乗換え無しがおのぼりさんには楽ちんで嬉しい。
お江戸日本橋。
財閥の底力。
三井タワー1階はアトリウムになっていて気持ちが良いです。
美術館フロアは本館7階。
書庫として使われていた金庫。
大理石を惜しげもなく使用。
その先のトイレも一見の価値ありです。
トイレ個室の扉、下が開いているタイプ。
ということはその当時から洋式トイレですね。
wikiってみたら関東大震災後建て替えられ、アメリカの設計会社が施工まで行ったそうです。
現行基準の2倍もの耐震構造になっているそうです。
(大昔「ブーフーウー3匹の子ブタ」でも末っ子がつくった石(レンガ)の家が一番丈夫だったよね)
財閥の底力、その2だね。
室町時代の文化は「唐物」が崇拝されていました。
その最たるものは足利義光ら足利将軍家のコレクション「東山御物」(ひがしやまごもつ)です。
その後の桃山・江戸、現代にいたるまで「古典」としての基準になりました。
琳派へと派生する大元も見いだせます。
私には唐絵(特に山水図)は何だかぼやけた感じでその良さがまだ分からないのですが、
茶具、器、道具類が大好きなので興奮しました。
なかでも『屈輪文堆黒盆』(ぐりもんついこくぼん)の気の遠くなるような彫りの美しさ。
後に日本人は得意のアレンジ魂で「鎌倉彫」をあみだします。
しかし、本家本元の迫力たるや!
そして、この子と再会しました。
『青磁輪花茶碗 銘馬蝗絆』(せいじりんかちゃわん めい ばこうはん)です。
http://okko326.hatenablog.com/entry/2014/04/18/150504
東博から来てるの。
突然、街中で昔大好きだったクラスの男子に出会った感じ。
彼は昔のままでほれぼれです。
そしてフランケンのような金継ぎが痛々しくも美しい。(意味不明)
将軍家の至宝、ごちそうさまでした。
次回展覧会は『雪と月と花~国宝「雪松図」と四季の草花~』ですって。