荒井記念美術館 ①ピカソ美術館
8/29の積丹~岩内の道行記です。
朝も早よから6:30過ぎには家を出発。
さすがの5号線もこの時間は空いていました。天気はピーカン。
予定通り8:30前に積丹「みさき」店に到着。
受付リストに名前を書いて、
開店まで前の湾でぼんやり。カモメもぼんやり。
抑止力としては必要です。(でもこれ付けて密漁していても分からないよね…←ダメ絶対)
この後9:00少し前に湾の中はウニ漁から帰ってきた船でてんやわんや。
無事に「赤ばふん生ウニ丼」をいただき
もう一つの目的、岩内へ向かいます。
荒井記念美術館です。
1階には300席ほどの正式なホールがあります。(ちょっとビックリ)
ここはピカソの版画作品を267点所蔵。
ピカソのまとまった版画コレクションとしては日本最大級です。
私、版画(エッチング)好きなんです。
まず、2階へ。
わくわく。気持ちがはやります。
印象に残った作品を何点か。
現存するピカソ版画で最も古いといわれる「貧しい食事」
「青の時代」の頃です。
「牧神の音楽家No.4」
「壜のある静物」
手前のオニオンだかニンニクだかが良い感じです。
「喫煙家」
「つないだ手Ⅱ」
これが一番好きです。マティスっぽい。(失礼!)
複雑な線をたくさん描かなければシンプルな線って描けないと思う。
版画なので量的には世に出回ってはいるけれど
これだけのコレクション、そうそうありません。
定期的に入れ替え展示をしているそうです。
エッチング、アクワチント、ドライポイント、エングレービング、メゾチント等
版画の技法・製作過程・道具が親切に紹介されています。
興味をひきます。
らせん階段を3階へ。
ピカソが自ら作品選定をした挿絵本「ラ・セレスティーヌ」の原画を展示。
私は知識がなかったのですが
「ラ・セレスティーヌ」はスペイン古典文学の傑作で
15世紀末フェルナンド・デ・ロハスがえがいた
「カリストとメリベアの悲喜劇」の通称だそうです。ほぅ~。
「エロティカ」の頃なので晩年のピカソのエネルギーが感じられる作品群でした。女性はほとんど裸婦です。
「愛と性と死」はピカソのテーマやもんね。
年代で変わるサイン。
うぉ!?パンだよね!?お茶目なピカソおじさん。
大きくて分厚い手のひらをガラス戸にあて印象的だったなぁ。
あれ?これもドアノーじゃない?と思い帰宅後調べたらビンゴ!
ドアノー作品でした。「ピカソのパン」
ここにはポスターっぽいものが貼ってあって、作品クレジットが無かった。
うーん。この辺りが個人美術館の雑なところか。
ピカソ、堪能。