■昨日、芦別で②
正確には4日前です。①の続き。(わかってるよ!)
ここは芦別、カナディアンワールド公園です。
「19世紀のカナダへタイムトリップ」です。
♪これから始まるあなたの物語り♫と絢香の歌声が聞こえてきそうです。
『赤毛のアン』の家です。
[1908年に出版された『赤毛のアン』は19世紀のカナダを舞台に、活発で想像力豊かな
アンの生活とプリンスエドワード島の美しい自然が生き生きと描かれた名作です。(中略)
世界中の人を魅了したこの作品の世界を再現したのがカナディアンワールド公園です。]
とリーフレットに記載があります。
結構な丘陵に物語に出てくる人々の家やゆかりの場所があります。
まずは「アンの家」の中を。
おじゃましま~す。玄関を入った所。
左手にダイニング。
その隣にマシュウの部屋。
キッチン。万能クッキングストーブが目を引きます。
上部の窯ではパンが焼け、いくつものフライパンや鍋で調理もでき、下部ではアイロンを熱することも。すばらしい。
2階に上がって裁縫室。マリラの姿が想像できます。
アンの部屋。ベッドに置かれた服はマシュウがクリスマスにプレゼントした
茶色のパフスリーブのワンピース。
夢にまで見た袖が膨らんだ服にアンは嬉し過ぎて泣き出してしまいましたね。
部屋の片隅には赤い髪をからかったギルバートの頭に叩き付け真っ二つになった石版と
野外授業で見つけた小鳥の巣。
「赤毛のアン」ファンの心をくすぐります。
郵便局を経営していた祖父母に引き取られ、美しいプリンスエドワード島で
暖かい人々に囲まれて成長します。
読書好きな彼女は「いつか本を書きたい」と執筆したのが「赤毛のアン」でした。
しかし、当初はどの出版社も相手にせず、3年後に再度送ったボストンの出版社で
発行できることになります。
出版されると瞬く間に世界中で読まれるようになりました。
世の中は偶然と必然のせめぎ合いで成り立っているのですね。
アンの家を出てさらに丘陵を登って行くと
(夫の後ろ姿が天国の階段を上っているようです。木漏れ日で何だか透けてる感じもするし。ナムナム。←おい!)
アンやギルバート、ダイアナが通ったオーウェルスクールと
日曜学校で通った教会が現れます。
開園当初はここで多くのカップルが結婚式を挙げた模様。
手形のレリーフが残っています。
高台からケンジントン駅や街並みを望みます。
この施設はバブル時に作られ、開園はしているものの現在維持困難で
手入れも十分ではなく、ご覧のとおりいたる所で雑草が生い茂っています。
週末は店舗も営業しているようですが
アンの家以外(ゆかりの人々の家等)はほとんどが施錠されています。
アンの家も熱烈なファンのかた達のボランティアで公開しているそうです。
広大な施設が立ち行かなくなるのは北海道ではよくあるパターンです。
難しい問題です。
Stand by Me.
ピスコさん(id:piscocoffee)、アンとギルバートがキスをする橋を探しましたが
こんなんしかありませんでした。
http://piscocoffee.hatenadiary.jp/entry/2014/08/12/220615
妄想は膨らまず。
蓮の花が一輪咲いておりました。
今の時期、皆様のエントリーで蓮の花を拝見しております。
思わず撮ってみました。
おや?アンが忘れていった麦わら帽子でしょうか?
(うんにゃ、私のです。演出しました。)
下の池付近では虫取り網を持った家族連れでにぎわっていました。
(自然度満点なので昆虫採集には最適です。ブルブル)
素晴らしい青空と自然が、
逆に施設の衰退を限りなく鮮明にしていて
哀しくなりました。
*芦別カナディアンワールド公園