ひぐらしPCに向かいて

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■老舗のプライド⑥ 京のすし処 末廣

 

f:id:okko326:20140312103812j:plain「京都すしのれん会」HPより

 

北海道の生寿司にぞっこんの私ですが

生まれ育った東京の江戸前寿司も好きです。

こはだの酢〆、口の中でとけてしまうあなご。

板前さんの腕が分かるような逸品です。

あなごと言えば谷中の「すし乃池」が思い浮かびますが

私のナンバーワンあなごは京都で体験しました。

 

4年ほど前の2月の京都。

札幌の寒さとは違います。さすが盆地。

ロングのダウンコートでも朝早くから歩き回った体は冷え切ってしまいました。

ちょうどお昼時。空腹のせいもあって寒いのでした。

寺町通り、古めかしい店構え。

「末廣」

京都で寿司は無いなぁとメニューをチラッと見ましたら

「むしずし」の文字が。ピピッ。アンテナが動きました。

 

そそられるふた付き丼で供されます。

「熱いから気をつけて」おばちゃんの声がかかるや否や

ふたを開けるとほかほかの湯気が。ふはぁ。

 

錦糸卵が一面敷きつめられ、その上にゆで海老、ぎんなん、

椎茸の甘煮、桜でんぶ、梅花の形をした生麩、グリーンピースが数粒。

春色です。

錦糸卵の下は刻んだ焼きあなご。

蒸して優しい味になった春の色。

はふはふしながらいただきました。

お土産の鯖寿司もしっかり購入。(これも美味しい!)

 

「むしずし」

まさに「冬来たりなば春遠からじ」を感じた逸品でした。

 

 

 

 

*京都すしのれん会 末廣

http://kyoto-sushi.jp/member/suehiro.html

京都すしのれん会のHP「すしやばなし」が面白いです。

各寿司店のインタビューが京都弁で記載されています。