ひぐらしPCに向かいて

日々のあれこれを綴ってみます

■もみじの星

初めてブログ更新を9日も空けてしまいました。

頸椎、眼精疲労からくる肩こり・腕の痛みが甚だしく

PCに向えません。(トホホ)

激痛から慢性的な痛みに変わってきたのでこの辺で久々に。

 

前回の続きです。

芸森を後にして定山渓温泉へ向かいます。

 

 定山渓温泉は札幌市内だし、素晴らしい温泉と北海道の味覚が楽しめるということで

道内外・海外からも観光客が訪れます。

 

ただ温泉街自体はさびれていてゴースト化。

ホテル・旅館が各々頑張っているといった印象です。

(この件はまた別にエントリーしましょう)

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今回宿泊の「花もみじ」は老舗「鹿の湯」の姉妹ホテルです。

ロビーは一面紅葉の絨毯。御神輿は何だか分かりません。(^_^;)

ウェルカムティやおまんじゅうをしっかりおかわりし満足。

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紅葉はとうに過ぎてしまったけれど、素敵な額を発見。

こういうものに心をくすぐられます。

 

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この露天風呂は女性優遇で男性は朝の時間帯のみ入浴できます。

(上階の他の露天風呂はいつでも入れます。)

最高に気持ちが良かったです。

16時~22時まで3回ほど入りましたが、

タイミングよくすべて私ひとり貸切状態。(^_^)v

 

この夜は朧に九夜月が出ていました。

星は見えません。

湯につかりながら月を見上げ、ある歌を思い起こしました。

 

 月をこそながめなれしか星の夜の

         深き哀れを今宵知りぬる

 

建礼門院右京大夫(けんれいもんいんうきょうのだいぶ)の歌。

壇ノ浦の合戦で海に沈んだ年下の恋人、平資盛(重盛の次男)を想い傷心の旅の途中で詠んだものです。

 

「月を眺めてもの想いにふけるのには慣れていたけれど

星がこんなに美しく情緒が深いことを今宵はじめて知りました。」

 

古典の美意識で「月の情趣」は多く語られているけれど

星についてはあまりないので印象強く記憶している歌です。

「美しい星を一緒に見る人は今はもういない。」

という訳を教えてもらったけれど

美しい星空が立ち直るきっかけとなり、前向きな気持ちになったと思います。

勇気りんりんな素晴らしい女性です。

だって、そうじゃなければ星の美しさなんて気づけないもの。

星の見えない夜空を見上げながらそんなことに想いをめぐらせました。

 

ああ、長湯しました。