ひぐらしPCに向かいて

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■粋あるいは紙一重なことがら


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私の永遠のミューズ、ジーン・セバーグ

この画像は「勝手にしやがれ」のもの。

いわゆるヌーベルバーグです。

最高に粋です。

 

思えばこれまでの半世紀以上の人生、

私の行動を決めていたのは

「粋であるかそうで無いか」でした。

 

「カッコつける」は無粋です。

 

 

70年代にショーケン萩原健一)主演のドラマ

傷だらけの天使」が放映されました。

そのオープニング映像で

10代多感なお年頃の私はひどく心ときめかされました。

 

皮ジャンを羽織りヘッドフォン、ゴーグルをつけた

ショーケンが朝、起床。

冷蔵庫からいろいろ取り出し、朝食をとる。

新聞を読むかと思いきやナプキン代わりに襟元に押し込み

トマト、コンビーフの缶詰、魚肉ソーセージを交互に丸かじり、

ソーセージの包装やら口に入った異物やらを

へっちゃらでペッとそのへんに吐き出す。

牛乳のフタを親指でぶしゅっと飛沫も気にせず開ける。

最後にカメラに向かって牛乳を浴びせる。

でストップモーション。

 

現在ではいろんな事情でこの映像は観られないのですが、

バージョンがいくつかあって

「牛乳瓶のフタを口で開ける」のが通説になっています。

 

私がリアルタイムで観たのは「指で開ける」バージョン。

これが、ひどくカッコいい。

行儀悪いとも取れますが

10代の私にはものすごく粋に感じられました。

粋であること、カッコいい事を理解した上で

あえて粗野な行動をする、粋さ加減。

(めんどくさ~い!!わけわかんな~い!!)

 

このドラマ、若かりし右京さん(水谷豊)が

「ふんふんふん、アニキぃ~」と

Gパンのポッケに手を突っ込んで姿勢悪く歩く姿もなかなかでした。

最終回は「真夜中のカウボーイ」の雰囲気をも醸し出していました。

 

 

私にとっての「粋」とは

汗水、鼻水たらして無我夢中で通ってきた様をおくびにも出さず

「ごめんなさいまし」と涼やかに切り返す。

(まるで「有頂天家族」の弁天のよう)

さっぱり、きっぱり

って感じなのですが、まだまだだね。

 

 

 


16 傷だらけの天使 - YouTube

 

 

 

*過去記事

http://okko326.hatenablog.com/entry/2013/07/05/111134