■「旅屋おかえり」
『旅屋おかえり』原田マハ 集英社 読了。
3月読本のはずがやっと本日読了。
(積読が増える一方です)
以前、著者の『楽園のカンヴァス』で思いっきり
心をわしづかみされた私です。http://okko326.hatenablog.com/entry/2012/08/26/202138
今回も半日ほどで一気読みです。
そして、今回もポロポロと泣き通しです。
(以下ネタバレしない程度に)
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りとなり
ひょんな事から、旅へ行けない人の依頼で、
代わりに旅をする「旅屋」になった
タレント丘えりか。(愛称:おかえり)
そんな商売が成り立つのかッ!?
そこは小説です。良いんです。(笑)
「青空の下の枝垂れ桜」「春の雪」
「真っ赤な紅葉」「鄙びた温泉」等々
全て思い描くことができる光景。
誰の記憶にもある光景。
故郷、家族、愛しい人・物たち。
おかえりのまわりの人達の暖かさ=彼女自身の暖かさ
北海道礼文島から修学旅行で東京にやってきた
彼女を見初めた所属プロダクションの社長は
一目で彼女の本質を見抜いていたのです。
「君のね、よかった。涙が。
そのあとの笑顔がね、
虹のようだった。」
(本文抜粋)
BIGでLIKEなはてブロプロジェクト第2弾「虹」