処暑 綿柎開(めんぷひらく) 8月きもの会 着物あれこれ
Cotton flowers bloom
綿の木に実った蒴果がはじけて、中からほわほわのコットンボールが顔を出すころ。
寒い冬がある北海道では綿栽培は難しいとされていたので
麻栽培が盛んです。
(現在、道内でもハウスで綿栽培をおこなっている所もあるようです。)
『大麻』という地名もあります。(『おおあさ』と読みます。)
大麻の駅に到着してtwitterなどで「大麻なう。(^^)v」なんて呟いたら大変です。
男子バスケットボールの道内強豪校、『大麻高校』って
北海道以外の人はビックリしちゃいます。
さて、台風の影響でずっと激しい雨降りでしたが、
昨日、今日と素晴らしい秋晴れでした。(明日はまた雨の予報…)
リオオリンピックの閉会式では小池都知事もお高そうな着物を雨で濡らしていましたので、
「台風だろうときもの会は、やるぜ!」と勢いづいておりましたが、
お天気で良かった。
8月は夏着物。暑くても涼しい顔で着ます。
着物は近江上布。これは麻と竹の繊維で織られています。
白橡色(しろつるばみいろ)。
遠目では無地のようですが細縞(ささめじま)です。
紗綾形(さやがた)文様も水色で涼し気に。
紅型の名古屋帯には瑠璃紺の絽縮緬の帯揚げと濃藍の帯締めを合わせます。
麻の足袋を履いて全身麻づくしです。
帯まわりの飾りは下鴨神社のお守り。
玉依姫を守る金・銀の狛犬さん。厳めしい顔つきですが愛らしい。
台風にかけて「風神雷神図」の扇子を持ちました。(写真なし)
着物の話をもう少し。
着物は季節・シーンの決まりごとがあります。
若い人たちがアレンジをして洋服感覚で着るのは
それはそれで良いと思いますが、
やはり決まり事を知った上で自分の個性を出せればと思います。
着物、帯、合わせる小物が決まったら
着る前日までには半襟を襦袢に縫い付けます。
わりとお針仕事が好きです。
ビル・エヴァンスのCDをかけながらちくちく。
今でこそ、15分ほどで着付けができるようになりましたが、
着始めた頃はやり直しを繰り返したりで1時間以上かかることもありました。
そのため自分なりに時短に効果がでるよういろいろ工夫をしています。
帯揚は帯からきれいに出るよう両端を縫っています。
これだと四つ折り、三つ折りで前で整えるのも簡単にきれいにできます。
紐類や帯揚は真ん中が分かるよう印を付けてあります。
片手で着物を押さえ、片手でこれから使う紐を持つ時に中心が分かっていれば
スムーズです。
赤い紐は帯のお太鼓位置を決めるときに使用する仮紐。
私が七五三の3才の時に使用した紐で56年前の物。(スゴイね。)
もう、ボロボロで力を加えるとちぎれたりしますが
何故か捨てられず、縫って補強し今でも現役です。
今月のきもの会でいただいた赤ワインたち。
一次会:「ヨルコワリ」ナチュラルワインと串焼き。お洒落なお店です。
二次会:「すしBAR」お腹いっぱいのはずなのに寿司とピッツアを食べる。
今度は一次会で行ってみたい。
三次会:酔っぱらっていてどこのお店だったかも覚えていない。
ビールと何かを食べたような…
「きもの会」なのにいつも着物の話はあまりしません。
が、今回はオリンピック閉会式、小池都知事の着物の件で盛り上がりました。
帯の締め位置が高いだの、袂を帯に挟んで旗を振ったのは良かったが
シャッと襷をかけて振るくらいの演出をしてもよかったのでは?とか、
言いたい放題。
ああ、また飲み過ぎ。