■徳川美術館展 北海道立近代美術館
尾張徳川家の至宝が札幌にやってまいりました。
前売り券を早々に購入し
土日、夏休みは混雑だろうと夫に有給休暇を取らせての平日前期観覧です。
わくわく。
どちらかと言えば私は信長・秀吉あたりの時代が好きなのですが
北海道にはなかなか大きい美術展は来ません。
背に腹はかえられぬ。
前期(7/5~7/27)の目玉は狩野探幽作家康画像、一休宗純(一休さん)が粗い竹筆で書き下ろした八字一行書「初祖菩提達磨太師」、武野紹鴎愛用の大名物、国宝「源氏物語絵巻 竹河(一)」、国宝「初音の調度」です。
流石です。徳川家、あっぱれ!
歴代殿様の調度品はもちろんのこと、生活や遊び道具の隅々までに葵の御紋が設えてあります。
それもいやらしいことなく何気無いものもあり思わず唸ってしまいます。
(火縄銃の銃床に直径1㎝弱のスマイルマーク?と見まごうばかりの紋とか。)
これはルイ・ヴィトンも真似たくなるわ。
家紋、いいね!
目玉展示も見応えありましたが、
特に私が心動かされたものはポストカードを購入した
三代将軍家光の長女、千代姫が満二歳(!)でお嫁入りした時の蒔絵調度「初音の調度」
尾張家十四代慶勝正室「中色縮緬地御所解文小袖(なかいろちりめんじごしょどきもんこそで)」です。
「初音の調度」は源氏物語「初音」の帖
『年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ』の
イメージを意匠とし文字を絵柄に埋め込んでいます。
すごいですよ。洒落てます。
小袖は色も鮮やかで上身に源氏物語の「花宴」、腰下に「賢木」が意匠化されています。
古典文学に題材を得た模様を「御所解文」といい、武家女性の小袖の典型的な意匠だったそうです。
ポストカード、小さくて分かりづらいですがとても美しいです。
観覧後、2Fの休憩所で徳川の力量を見せつけられのぼせた頭を冷まします。
初日は現在徳川家のお殿様と伊吹吾郎さんがいらしたそうです。
徳川家と八雲町、つながりがあるんです。今回初めて知りました。
これは恒例8月の函館行の記事で詳らかにさせていただきます。ふっふっふ。
乞うご期待!
ランチは円山GENにて。
私は担担麺セット、夫は海鮮あんかけ飯セット。
サラダ、極旨パリパリ春巻き、ザーサイ、デザートの杏仁豆腐付orココナッツミルク付きです。(メインの写真なし!)
この杏仁豆腐、見るからに美味しそうでしょう?
そのまんま、美味しいんですよーーー!
徳川にやられた一日でした。
*中国厨房GEN