■甍の波と雲の波~アイヌ民族の暮らしに思いをはせて
本日はこどもの日。
昨日、定山渓へ行ってきました。
豊平川の上空を約350匹の鯉のぼりが泳ぎます。
今年で28年目だそうです。すっかり定着しました。
息子の鯉のぼり、兜、武者人形を飾らなくなってどれくらい経つのでしょう。
来年は飾ってあげましょう。
定山渓のキャラクターは「カッパ」です。
温泉街のいたるところにいろんな「カッパ」がいます。
それを探して回るだけでも楽しい。足湯や手湯も楽しめます。
札幌方面へ少し戻って、小金湯(こがねゆ)の「サッポロピリカコタン」へ。
ピリカコタン(美しい村)
旭川の「カムイコタン」(神の村)は18年前に訪れましたが
こちらは平成15年に会館し今回初めてです。
展示物が充実しています。
オヒョウの樹皮から繊維を作って織り、
アットゥシ(樹の皮でできた着物)になります。
マンタリ(まえかけ)やコンチ(頭巾)、独特の文様が刺繍されています。
この文様は衣類はもちろんふだん使用する用具にも彫ったり、描いたりされます。
おしゃれだけではなく魔除け・守護を願う信仰に基づくものだそうです。
男たちが使う狩りの道具。興味深い。
アイヌ民話「パナンぺ放屁」
パナンぺのおなかの中に小鳥が入ってしまい(食べたのではない)
おならをする度に「カニ トントン ピィトントン」と良い音がします。
これをお殿様(時代背景がわかります)の御前で披露してお宝をいただきます。
隣のペナンぺが「俺だって!」とやっかみ、ふんばったところ下痢っぴを放出してしまい
お殿様はたいそうお怒りになり刀で切りつけました。(ひどい)
「花咲か爺さん」「スズメのお宿」みたいなお話でした。
アイヌ語で語られていて(まったく分からない)そのリズムが面白いです。
(おなかに入った小鳥はどうなったかは不明)
鮭皮の着物。
鮭皮のブーツ。
必要な数だけ狩りをし、感謝していただき、無駄にするところは無い。
これ、炙ったら食べられるのかしら。非常食にも?
タンビ(足袋)細かく刺し子がされています。
チシポ(針刺し)素敵です。
昔アイヌの人は数枚の毛皮と1本の針を交換したそうです。
それほど針は大切なものだったのでしょう。
外には「自然の里」が。
可愛い青い花。なんだろう?
追記:トマ(エゾエンゴサク)のようです。
パラキナ(水芭蕉)
キト(ギョウジャニンニク)採っちゃう人、いるんだろうね。美味しいものね。
「歴史の里」
左がチセ(家)、えんすい形はメノコル(女性用トイレ)、隣がオッカヨル(男性用トイレ)
プ(高床式の倉庫)も見えます。
チセの中はとても広いです。
アペオイ(いろり)は儀式をしたり暖をとったり煮炊きをしたりと
重要で神聖な場所です。
ヘペレセッ(小熊の檻)山で捕まえた小熊を1~2年飼育します。
ああ、そのあとは「イヨマンテ」でしょうか?クスン。
イタオマチプ(板つづり船)全長15mもあります。
13世紀頃から、交易や漁を行っていたようです。
船首には素晴らしい彫りの飾りがしつらえてあります。
札幌から近く(もなにも、市内南区です)充実した施設があったなんて。
体験などもあるようなのでまたじっくり訪れたいです。
では、ピリカコタンの向いにある古くからの「小金湯温泉」に。
ご神木がそびえます。
アイヌの人たちも大切にし、見上げていたのだろうなぁ。
GWまっただ中で温泉は混雑していましたが、
露天風呂からの満開の蝦夷山桜がとても美しかったです。
夫があがってくる前の、恒例のビール。(運転があるからね)
あ~!うましっ!!
佳き休日となりにけり。