ひぐらしPCに向かいて

日々のあれこれを綴ってみます

■言霊が宿りし言の葉なりにけり

まめ (id:mame90) さんのhttp://nine-billion.hatenablog.com/entry/2014/03/21/235537を拝読して、

奇しくも数日前にこの映画を観たばかりでした。


グレート・ディベーター 栄光の教室(字幕版)(プレビュー) - YouTube

 

1930年代、全米ディベート選手権で優勝したワイリー大学の実話をもとにした作品。

好きな俳優がたくさん出ています。

時代のバックグラウンド要素もありますが

「言葉で戦う」「言葉で伝える」

その重要性が分かる映画でした。

 

ディベートは討論なので演説や高論などとは違いはあるかとは思いますが

自分の意見を述べる―――

物事の本質は認識によって構成されるもので

認識の有り様こそが現実を規定していて

言葉はその認識の有り様を表現したもの。

そう考えれば「言葉」に行きつくものと考えます。

 

言葉を書いて表現する。

古から歌を詠んでいた私たち日本人は

その表現力には長けています。

しかし、話す、考えを述べる、スピーチする。

今までの日本の教育の中で一番欠けている分野だと思います。

一方で最近の若いアスリートたちが発する言葉には

感動するほどしっかりとした考えが述べられたりします。

若者の方がよっぽど本質を捉えているような。

 

昨日、今年度の防衛大学卒業式に

安部首相が訓示を述べられていましたが

ああ、悲しいかな。この人、いつもです。

原稿を読むだけです。そして滑舌が悪すぎます。

もう、スピーチ以前の問題です。

心に何も響いてきません。

 

そしてここで引きあいに出したくなってしまうのが

一昨年の防衛高校卒業式での小泉進次郎氏の祝辞。

訓示と祝辞の意味合いこそ違え彼の言葉はどれだけ響いたことか。

 

形式の美を大事にする私たち日本人ですが

もっと本質も大切にしましょうよ。

 

 

 

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ずいぶん前に、2012年にブラジルで行われたリオ会議をYouTubeで観ました。

環境の未来について各国首脳が提言・議論していくものです。

最後の演説者ウルグアイのムヒカ大統領の演説を

日本語訳して下さったかたのサイトを見つけました。

このムヒカ大統領の演説が一番共感できるものでした。

お時間がありましたらぜひ、ご覧ください。

http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/